【元消防士が伝えたい】絶対知っておきたい消防士のパワハラの定義と対策

あの上司の言葉が頭から離れない…
パワハラだと思うけど、言っても大丈夫なのかな?

人の命を守る仕事である消防士という職業にパワハラはあるのか?

消防士になる前ではこんなことがあるなんて思わないかもしれません。

けれど現実パワハラはあります

パワハラについて知っておき、自分を守ってほしい。

今回の記事はパワハラについて説明していきます。

私自身もパワハラに悩まされました。
心理カウンセラーになったのもパワハラで心を病んだことが一つの理由でもあります。
あなた自身を守るために知識をしっかり身につけて、被害にあわない、あった時に泣き寝入りしないようにしてください。

この記事を読んで分かること

  • 消防におけるパワハラとは
  • パワハラをされたら
  • リスト

この記事を読むことでパワハラについて学ぶことができます。

目次

消防におけるパワハラの定義と問題点

パワハラには定義があります

パワーハラスメントとは、職場において行われる①優越的な関係を背景とした言動であって、②業務上必要かつ相当な範囲を超えたものにより、③労働者の就業環境が害されるものであり、①から③までの3つの要素を全て満たすものをいいます。

厚生労働省ハラスメント基本情報ハラスメントの定義より引用

消防士は危険を伴う仕事なので、厳しさが全く必要がないわけではありません。

人によっては過度にパワハラだと言い、逆に消防だからパワハラじゃないという人もいるので、この定義はしっかり知っておく必要があります。

問題点

消防士の仕事は危険が伴うため、【業務上必要かつ相当な範囲を超えたもの】という文言が非常に曖昧です。

現場活動は過酷で危険も伴うのである程度の厳しさは必要だとの認識が強くあります。

そのため、過去の厳しすぎる指導が業務上必要だと認識している上司が数多く存在し、それをまたそのように教えられた職員が若手に同じように指導してしまい、パワハラと思わず、見過ごしてしまうのです。

暴力・人格否定は間違いなくOUTです。

にも関わらず、この手の指導は今でも繰り返されており、認識不足が大きな問題と言えるでしょう。

また、密室(消防車内や救急車内)で行われてしまっている場合、人目につかず、注意ができない場合もあります。

しかし、パワハラをする人は自分がパワハラをしていると言う認識はないので、他の人が見ている時にもしているはずです。

それにも関わらず見逃されてしまっているという問題があります。

パワハラが蔓延してきて、隠れて行う人も増えてきたり、無視するといった仕事の関係で上の人がやるべきではないことを平気でする人も増えています。

パワハラの対処法と解決策

では実際された時にどうしたらいいのでしょうか?

あなたがどうしたいかによって対処が変わるのでそれぞれ説明していきます。

パワハラで心が折れて気力がない・もう関わりたくない・仕事に未練もない

  • パワハラ問題に対抗して自分の時間を無駄にしたくない
  • 仕事に未練もなく、早く新しい環境に進みたい
  • パワハラに疲れて一刻も早くこんなところからおさらばしたい

こんな人達は即刻転職・退職の準備を始めましょう。

退職する日に関しては、公務員は民間と違って「具体的な期日の定めはない」です。

基本的には民間と同じ民法第627条が適用されていると考えていいでしょう。

(期間の定めのない雇用の解約の申入れ)
第六百二十七条 当事者が雇用の期間を定めなかったときは、各当事者は、いつでも解約の申入れをすることができる。この場合において、雇用は、解約の申入れの日から二週間を経過することによって終了する。

民法第627条より引用

ただし、条例や規則で定められている場合もあるので、注意は必要です。

消防には基本的に引き継がないといけない仕事もほとんどありません。

なので、すぐに決断して伝えても構いません。

ただし、全ての人に絶望しているわけではなく、少しでも助けられた人がいるなら、早めには言うようにしましょう。

伝えた方が気持ちが楽になる場合もあります。
私は信頼できる上司に2ヶ月前に伝えて、全体には1ヶ月前に伝えました。

体裁ばかり気にして信頼できない上司の場合

人数が減ると困るので、辞めるのを留まらせることがあります。

あなたのことを考えているような発言もあるかもしれませが、そんなことはありません。

ほんとに考えてくれていたら、パワハラを見過ごすわけもなく、人員の都合を考えているだけです。

そして、有休消化をなるべくしないように説得してくる場合もあります。

有給は認められた権利なので、屈することなく使ってやめましょう。

ある後輩が辞める時、有休消化を認めない上司と分かっていたので、ボイスレコーダーを忍ばせて、、退職することを伝えに行っていました。
やり過ぎだと言う人もいましたが、その上司は案の定、有給を取らないようにと言ったので、持っておいて正解だったと言えます。

もしも、有休消化を取らせない他、トラブルが起こりそうなら、退職代行に頼むことも検討してください。

退職代行は、公務員に対して交渉権を持つ、弁護士法人みやびがおすすめです。

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最近の退職代行は悪徳なものが増えています。
その点、弁護士法人みやびは、弁護士事務所が行う退職代行サービスとしてメディアにも取り上げられており、安心です。

公務員の退職代行には、民間と違い注意が必要なので、注意点を知りたい人は下記の記事を参考にしてください。


転職活動には転職エージェントを活用しよう

パワハラによって心が弱ってる状態での転職活動は、非常に大変です。

弱ってる時に選んでまたパワハラがあるような会社を選んでしまうようでは元も子もありません。

また、少しでもいい条件を得るために、転職エージェントの活用も考えてみてください。

年数が経ってからの場合は、特に活用することをオススメします。

転職エージェントは、転職支援実績No.1のリクルートエージェント

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自分の価値を下げないように、しっかり転職アドバイザーと協力し、自分の価値を最大限にあげて、転職しましょう。

なんとかパワハラをやめさせたい・訴えたい

消防士は公務員のため、仕事を辞めさせるのは難しいですが、パワハラをやめさせること・訴えることはできる可能性はあります。

しかし、パワハラをやめさせる・訴えるためには絶対に【証拠】が必要になります。

本人に言う場合も、上司、他の機関に相談する場合も重要です。

よく分かっていない上司への相談は絶対NGです。
他にも変に正義感が強い人へは相談どころか雑談でも話さないことをオススメします。
私は、知識がないのに正義感が強い上司に、変に先走られ、大きな問題になり、パワハラを受けている私が異動させられることになりました。

証拠に残すのは、

  • いつ
  • どこで
  • 誰に
  • どのようなことを
  • どれぐらいの間

これらをしっかりメモしておきましょう。

それと同時にその時の自分の気持ちや体調を残しておくのもいいでしょう。

可能であれば、録音しておいても構いません。

もし、病気になってしまったのなら、診断書もとっておきましょう

パワハラは、悪質性が高ければ、1回でもパワハラ認定されますが、多くは長期や繰り返しでなければ認定されないことがあります。

ある先輩は3ヶ月間嫌がらせを受け、心の病になり、パワハラを訴えました。しかし、記録を残していなかったこともあり、証拠不十分で注意のみで、被害を受けた先輩が異動させられることになりました。

証拠が集まったら、信頼できる上司に相談しましょう。

消防士はパワハラの意識がかなり低い上に、知識がない人が多いので、見極めはかなり重要です。

もし、全くいないなら外部でも構いません

先ほど伝えたように、辞めさせることはかなり難しいです。

ただ一緒の勤務になることは、なくなる場合が多いです。

しかし、本部の規模によってはそれも難しいこともあります。

また大きな本部だとしても、研修や訓練で顔を合わせる機会はあるかもしれません。

中途半端に訴えた場合も、隠蔽気質のため、知らない人が人事を行い、一緒になることもあります。

ほとんどの場合は、あなたに接触してくることはないと思いますが、当の本人はパワハラ意識はないことが多く、むしろこちらを悪く言うことは決して少なくありません。

覚悟は必要なことは認識しておいてください。

私は、パワハラを受けた人とまた働かされることになり、よく分かってない人に「懐に飛び込んで仲良くなれ」という訳の分からないアドバイスを受けたことが退職のきっかけの一つになりました。

パワハラで慰謝料を請求したい場合

パワハラをした上司・先輩に責任を取ってほしい、慰謝料を請求したい場合は、弁護士へ相談をしてください。

上記でも説明しているようにパワハラには、証拠が何より重要です。

訴えるとなる場合はメモだけでは、信用性が全面に認められないので、下記のものを参考に集めてください。

  • パワハラの録音データ
  • パワハラのLINEやメールのやりとり
  • パワハラの動画

これらは客観性のある証拠のため、信用性が高くしっかりした証拠になります。

上記ほどではありませんが、メモ同様に証拠として下記のものも集めておきましょう。

  • 病院を受診した場合の診断書やカルテの記載
  • パワハラが記録された日記
  • 関係者の証言

特に消防において、公務員を辞めたくなくて、泣き寝入りをしている人は多く、パワハラをしている人にパワハラ意識はないので、同じように被害にあっている人が多いので、証言をしてもらえる可能性は高いと言えます。

証拠として難しいのが無視です。

無視の証拠集めには、ボイスレコーダーを使ってください。スマートフォンの録音機能でも構いません。

挨拶や、相談をしているのに、無視されているのを録音しておきましょう。

あなたが積極的に話しているのに、返事がないことは無視の証拠になります。

他にも、指示を本人からではなく、他の人を介して指示をしてくる場合も録音してください。

あなたが、パワハラをしてくる人と、直接話をしていない証拠になります。

無視の証拠集めは、パワハラをされている人とに話しかけるというかなりの精神的なストレスになります。
ただし、本気で訴えるとなった場合、証拠集めは相手を制裁する目的なので逆にメンタルがよくなるケースもあります。

パワハラの慰謝料の相場は50万円〜100万円程度で公務員を辞めることを考えると決して高くありません。

パワハラによって働けなくなったり、未払いの賃金がある場合は訴訟で請求できるかもしれませんが、それでもやはり金額としては、物足りないと言わざる得ません。

これが泣き寝入りする理由でもあるのですが、金額と訴えるにかかる時間を人生の天秤にかけて、考えてみてください。

パワハラについて話を聞いて欲しい

パワハラを受けているものの、どうしたらいいのか分からない状態の人もいるでしょう。

そんな方はパワハラ専門で相談を受け付けてくれる窓口もあります。

心が壊れる間に一度相談してみることも考えてみてください。

まとめ

パワハラには定義があります。

自分が受けているパワハラに対して、どうしたいのか考えてみてください。

パワハラはすぐにはなくなることはないでしょう。

消防の仕事は特殊でこの仕事が好きであればあるほど、人間関係で辞めると言うのは悔しく感じることでしょう。

ただ、自分の視野が狭くなっていないかは一度見直してみてください。

今の仕事じゃないとほんとにいけないのか、他にも自分がしたいことはないのか。

公務員は安定しているので、辞めると言う決断は本当に難しいです。

でもあなたがあなたらしく、働けるよう、心を壊されないように最良の選択をとってもらいたい。

そのために、パワハラの知識と対処法を知っておいてください。

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