30代消防士の転職は遅い?転職先・年収・失敗しない7つの準備

「辞めたい」と思いながら当直へ向かい、非番になると「公務員を辞めるのはもったいない」と考え直す。

この繰り返しを、もう何年続けていますか。

30代になると、消防士を辞める判断は20代の頃より重くなります。

消防以外で働いた経験がほとんどない。
年収を大きく下げられない。
家族や住宅ローンもある。
職場では後輩を指導する立場になっている。

だから動けない。

しかし、30代だから転職が遅いのではありません。
外の求人を一度も見ずに「自分には消防しかない」と決めることの方が危険です。

消防士を続ける選択は間違いではありません。

ただし、比較する材料を持たずに残ることは、冷静な選択とはいえません。

私は消防士として15年間勤務し、30代で退職しました。

退職を決めたのは、実際に辞める3年前です。家族の生活、退職後の収入、次に進む道を整理しながら準備を続けました。

この記事では、30代消防士が転職するときに直面する年収、家族、経験の伝え方、転職先、退職前の準備を、私自身と実際に退職した消防士の経験から整理します。

まだ退職届を書く必要はありません。

まず、自分の年齢と経験で選べる求人があるのかを確認できる状態を目指してください。

先に伝えたいこと

  • 30代というだけで転職できなくなるわけではない
  • 退職してから求人を探すのは避ける
  • 消防士経験は、そのまま話しても民間企業には伝わりにくい
  • 月給ではなく、手当・賞与・休日を含めて比較する
  • 転職エージェントへの登録は、退職の決断ではなく求人確認である

転職するか決めていなくても、求人の確認はできます。

今の年齢、勤務地、最低年収でどのような求人が候補になるのかを見るだけでも、「消防を辞めるか、我慢して残るか」という二択から抜け出せます。

消防士経験で応募できる求人を確認する

※リクルートエージェントの転職支援サービスへ移動します。登録した後に、応募や転職を義務付けられるものではありません。

目次

30代消防士の転職は遅くない。ただし準備しないまま年齢を重ねるのは不利になる

30代になると、転職はもう遅いと思うかもしれません。

しかし、30代の転職自体が珍しいわけではありません。

厚生労働省の令和6年雇用動向調査では、男性の転職入職率は30~34歳で10.3%、35~39歳で7.9%でした。

この数字は消防士の転職成功率ではありません。
また、「転職活動をすれば10人に1人が成功する」という意味でもありません。

それでも、30代男性の転職が現実に行われていることは分かります。

30代消防士の転職で問題になるのは、年齢だけではありません。

企業側から見れば、30代の応募者には20代以上に「これまで何を経験し、入社後にどう役立てられるか」が求められます。

そのため、次の状態では苦戦しやすくなります。

  • 消防士という肩書だけで評価されると思っている
  • 仕事内容を消防用語のまま説明する
  • 希望する業界を決めずに応募する
  • 年収や勤務地の最低条件が決まっていない
  • 民間企業なら消防より楽だと思っている
  • 資格を取れば自動的に転職できると思っている

反対に、30代だからこそ説明できる経験もあります。

現場での判断、後輩指導、資機材管理、関係機関との調整、市民への説明、安全管理。

20代の頃より責任を持って仕事をしてきた人ほど、整理すれば転職で使える材料があります。

年齢を若く見せる必要はありません。30代までに積み上げた経験を、相手に伝わる形へ変える必要があります。

私は退職を決めてから3年間、消防士を続けながら準備した

私が消防士を辞めると決めたのは、実際に退職する3年前でした。

当時は、消防の中で目標を持てなくなり、職場環境が改善される可能性も感じられなくなっていました。

それでも、すぐには辞めませんでした。

家族がいて、辞めた後の収入も保証されていなかったからです。

私は退職後すぐに個人事業主になる予定だったため、家庭の毎月の支出を計算し、3年間生活できる資金を準備しました。

飲み会への参加を減らし、不要な買い物を抑え、給料が入ったら先に貯金用口座へ移しました。

全員が3年分の生活費を準備する必要はありません。

私の場合は、会社員への転職ではなく、収入が不安定な独立を選んだからです。
重要だったのは、3年分という金額ではありません。

辞めた後に必要な金額を、感覚ではなく数字で把握したことです。

また、退職後の仕事につながる準備、人脈、知識も在職中に増やしました。

退職を決めたからといって、毎日気持ちが軽かったわけではありません。焦りや不安は何度もありました。

それでも、準備期間があったから、無収入になる恐怖だけで次の仕事を選ばずに済みました。

30代消防士が避けるべきなのは、退職そのものではありません。

次の生活が見えないまま、退職だけを先に決めることです。

【画像挿入位置①:アイキャッチ】

30代消防士は「給料」ではなく、生活全体を比較しなければならない

消防士は、公務員として給与や雇用が安定しています。

消防庁の令和6年版消防白書によると、消防職員の平均給料月額は30万4,233円、平均年齢は38.7歳、平均諸手当月額は10万991円です。

これは全国の消防職員全体の平均であり、30代個人の年収を示す数字ではありません。

ただし、消防士の収入は基本給だけでなく、各種手当によって構成されていることが分かります。
はっきり言って割にあっていたとは言えませんが…

民間企業の求人票に「月給35万円」と書かれていても、それだけで今より収入が増えるとは限りません。

確認すべきなのは、次の条件です。

比較する項目消防士時代と比較するポイント
基本給固定残業代が含まれていないか
賞与前年度実績だけでなく支給条件
残業代固定残業を超えた分が支給されるか
夜勤・交替勤務夜勤の回数と生活への影響
家族・住宅手当支給条件と終了時期
退職金制度の有無、勤続年数条件
年間休日数字だけでなく休日出勤の実態
転勤全国転勤、単身赴任の可能性
通勤時間家族との時間への影響
昇給年齢給か、評価による昇給か

特に注意すべきなのは、「月給」と「年収」を混同することです。

消防士時代の収入を比較するときは、少なくとも次を合計してください。

  • 1年間の給与
  • 賞与
  • 時間外勤務手当
  • 夜間勤務手当
  • 休日勤務手当
  • 住宅・扶養等の手当
  • 退職金制度
  • 年間の実労働時間

年収が少し下がっても、夜勤がなくなり、家族との時間が増えるなら納得できる人もいます。
特に夜勤がなくなるのは大きな変化です。

反対に、年収が上がっても、残業や全国転勤が増えるなら、消防士を辞めたい理由が解消されないこともあります。

年収アップだけを成功と考えると、転職後に同じ不満を繰り返します。

30代で消防士を辞めた2人は、年齢ではなく生活の優先順位で決めていた

私が知る30代の退職者にも、理由の異なる人がいました。

消防歴10年で退職し、市役所へ転職した消防士

その人は、消防士長として後輩指導にも熱心な職員でした。

しかし、妻が病気になり、休日は看病と子どもの世話で休む時間がなくなりました。

日勤への異動を申し出ましたが受け入れられず、消防の勤務体制と家庭生活を両立できないと判断して退職。

妻の地元へ引っ越し、市役所へ転職しました。

この人は、消防の仕事ができなかったわけではありません。

むしろ、仕事を続ける能力はありました。

それでも、消防を続けることより、家族の生活を守ることを優先しました。

消防歴15年で退職し、家業を継いだ消防士

もう一人は、消防司令補として勤務し、仕事もできる職員でした。

親の体調をきっかけに家業を引き継ぐことになり、退職しています。

退職直後は、消防の方が楽だったと感じたそうです。

しかし、自分の判断が仕事の結果に直接つながる責任の重さと、消防とは違う楽しさを感じるようになりました。

30代で消防を辞める理由は、「仕事が嫌だから」だけではありません。

家族、親、働き方、将来の責任など、20代の頃にはなかった事情が現実になります。

この2人に共通するのは、消防士として通用しなくなったから辞めたのではないことです。

消防を続けることと、自分が守りたい生活を比較した結果、別の道を選んでいます。

詳しい年代別事例は、次の記事で紹介しています。

年代別に消防士を辞めた理由と退職後を紹介した記事

30代消防士の強みは「体力」より、判断・指導・調整にある

30代消防士が転職で「体力に自信があります」とだけ伝えるのは、かなり弱いです。

体力は強みの一つですが、年齢を重ねた消防士が本当に評価されるべきなのは、体力だけではありません。

10年前後勤務している人なら、次のような経験があるはずです。

消防での経験民間企業に伝える表現具体的に示す内容
災害現場での活動緊急時の判断、安全管理何を確認し、何を優先したか
隊活動チーム連携、役割分担自分の役割と周囲への働きかけ
後輩への訓練人材育成、教育、改善どのように教え、改善したか
資機材点検設備管理、保守、異常発見点検方法と不備への対応
火災予防・立入検査法令確認、リスク評価指摘だけでなく改善へつなげた経験
火災原因調査事実確認、聞き取り、報告書作成情報を整理し、結論を導いた過程
市民・関係者対応説明力、調整力相手の理解を得るために行ったこと
訓練計画企画、実施、評価、改善実施後に何を変えたか

消防士経験は、価値がないわけではありません。

ただし、「火災現場で活動していました」「後輩を指導していました」だけでは、採用担当者には十分伝わりません。

誰と、何を、どのように進め、どのような結果につながったのか。

そこまで分解して初めて、別の会社でも再現できる能力として見てもらえます。

消防内部の言葉をそのまま並べるのではなく、応募先が理解できる言葉へ変えてください。

職務経歴書の言い換え方は、次の記事で詳しく整理しています。

消防士経験を職務経歴書でどう言い換えるか

30代消防士が経験をつなげやすい転職先は6つある

消防士経験を活かしやすい業界はあります。

ただし、「元消防士歓迎」と書かれている求人だけを探す必要はありません。

仕事内容を分解し、自分の経験と重なる求人を探してください。

消防設備業界

消防用設備の点検、工事、営業、設計などを行う業界です。

火災予防、消防用設備、避難経路、建物の危険性に関する知識を説明しやすい分野です。

ただし、消防士として設備を確認する側と、設備を点検・施工する側では、必要な実務が異なります。

消防設備士資格だけでなく、現場作業、顧客対応、書類作成へ対応できるかも見られます。

退職を決意したら資格取得に動きましょう。

防災・安全管理・危機管理

企業や施設の防災、安全管理、危機管理部門も候補です。

災害時の判断、訓練、安全確認、関係者への説明などを活かせます。

一方で、「消防士だったから危機管理ができる」と考えるのは危険です。

企業では、事故を起こさない仕組み、社内調整、マニュアル作成、教育、記録まで求められます。

ビルメンテナンス・設備管理

建物や設備の巡回、点検、異常対応、業者調整などを行います。

資機材点検、車両管理、異常の早期発見、記録を続けてきた人は、仕事との共通点を説明しやすいでしょう。

ただし、会社によって夜勤、宿直、給与、資格手当の差が大きいため、条件確認が必要です。

施工管理・現場管理

工事現場の工程、安全、品質、人員を管理する仕事です。

指揮命令系統、安全確認、危険予知、チーム活動を説明しやすい一方、残業や現場責任が重い会社もあります。

「消防より楽そう」という理由で選ぶ仕事ではありません。

営業・カスタマーサポート

消防士は、意外に多くの対人対応を行っています。

市民への説明、関係機関との調整、事業者への指導、聞き取りなどです。

これらは営業や顧客対応にもつながります。

ただし、民間の営業では売上や契約件数など、数字による評価を受けます。

人と話せることと、営業成果を出せることは同じではありません。

公共性の高い企業・団体

自治体関連団体、インフラ、防災関連企業、教育・研修機関なども候補になります。

公共性、市民対応、行政組織への理解を活かせる可能性があります。

ただし、求人数は一般的な営業職や設備職より少ないため、勤務地や業界を広げる必要があるかもしれません。

転職先の詳細は、次の記事でも整理しています。

消防士から転職しやすい仕事・業界一覧

30代消防士が転職で失敗する5つのパターン

退職してから求人を探す

先に退職すると、収入が途切れる不安から、条件の悪い求人でも決めたくなります。

転職先が決まっていないことより、比較する時間がなくなることが問題です。

心身が限界でない限り、求人確認と応募は在職中に進めた方が安全です。

求人を見る前に資格取得を始める

消防設備士、電気工事士、危険物取扱者など、転職に使える資格はあります。

しかし、希望地域の求人がその資格を求めているとは限りません。

資格から始めるのではなく、求人票を10件程度確認し、共通して求められている資格を調べてください。

消防士だったことだけで評価されると思う

採用担当者は、消防の仕事を細かく知りません。

「15年間消防士でした」だけでは、入社後に何ができるのか分かりません。

年数ではなく、役割、判断、改善、指導を伝えてください。

民間企業なら消防より楽だと思う

民間企業にも厳しさがあります。

営業には売上目標、施工管理には納期、安全管理には事故防止責任があります。

消防士を辞めれば、今の悩みがすべて解決するわけではありません。

何から逃れたいのかだけでなく、次の仕事で何を受け入れられるのかを決める必要があります。

家族への説明を内定後まで先延ばしにする

家族がいる場合、内定後に初めて伝えると、条件が良くても反対される可能性があります。

感情だけをぶつけるのではなく、最低年収、勤務地、休日、転勤、入社時期を整理してから話してください。

家族への説明方法は、次の記事で整理しています。

消防士を辞めたいけど家族に言えない人へ

退職届を書く前に、この7つを順番に進める

1.辞めたい理由を分ける

「消防士が嫌だ」で終わらせず、原因を分けます。

  • 人間関係
  • 当直や夜勤
  • 出動による負担
  • 体力
  • 家族との時間
  • 収入
  • 将来性
  • 組織文化
  • やりたい仕事がある

原因が一時的な人間関係なら、異動で変わる可能性があります。

消防の勤務形態そのものが合わないなら、異動だけでは解決しません。

2.最低必要年収を計算する

希望年収ではなく、生活を維持するために必要な年収を計算します。

まず、次を書き出してください。

  • 毎月の生活費
  • 住宅ローン・家賃
  • 教育費
  • 保険
  • 車両費
  • 年間の税金
  • 冠婚葬祭等の臨時支出
  • 毎月確保したい貯蓄

最低ラインが分からなければ、求人の条件を判断できません。

3.消防士経験を3つに絞る

経験を何十個も並べる必要はありません。

応募先で使えそうな経験を3つ選びます。

例えば、安全管理職なら、現場判断、訓練指導、火災予防。

設備管理なら、資機材点検、異常対応、記録作成。

営業職なら、市民対応、関係者調整、説明力です。

4.希望地域の求人を確認する

資格取得や退職の前に、実際の求人を確認します。

見るのは仕事内容だけではありません。

  • 応募条件
  • 想定年収
  • 年間休日
  • 残業
  • 転勤
  • 夜勤
  • 必要資格
  • 試用期間
  • 固定残業代
  • 退職金

気になる求人を3~5件保存すると、転職に必要な条件が見えてきます。

5.転職エージェントで第三者の見方を確認する

自分では強みだと思っていない経験が、別の職種で評価されることがあります。

反対に、自分では強いと思っていた経験が、採用担当者には伝わらないこともあります。

求人を紹介してもらうことだけでなく、経験の見せ方を確認するために利用します。

6.応募して条件を比較する

一社だけで判断しないでください。

同じ業界でも、給与、休日、残業、教育制度は違います。

消防を辞めたい気持ちが強いほど、最初に内定した会社へ決めたくなります。

最低でも、複数の求人条件を比較してください。

7.内定条件を確認してから退職時期を決める

口頭の説明だけで退職を決めないようにします。

労働条件通知書等で、給与、勤務地、雇用形態、試用期間、入社日を確認してから、退職時期を調整してください。

転職エージェントは「辞める決断」ではなく、選択肢を確認するために使う

30代消防士が一人で転職先を探すと、次の問題が起こりやすくなります。

  • 消防士経験をどの職種へつなげればよいか分からない
  • 自分の希望地域にどの程度求人があるか分からない
  • 職務経歴書を消防用語のまま書いてしまう
  • 年収だけを見て条件を決める
  • 未経験で応募できる求人を見落とす

今回紹介するリクルートエージェントは、消防士専門の転職サービスではありません。

担当者によって、消防業務への理解にも差があるでしょう。

ここは弱点です。

一方で、幅広い業種・職種を扱い、求人紹介、キャリアの棚卸し、職務経歴書、面接、条件交渉などの支援を提供しています。

消防設備だけに絞らず、設備管理、安全管理、営業、施工管理などを広く比較したい30代には、最初の情報収集先として使えます。

リクルートエージェントが向いている人

  • 転職するかまだ決めていない
  • まず求人の選択肢を広く確認したい
  • 消防士経験の伝え方が分からない
  • 希望地域と最低年収に合う求人を確認したい
  • 職務経歴書を一人で作るのが不安
  • 複数の業界を比較してから決めたい

まだ利用を優先しなくてよい人

  • 心身の状態が悪く、通常の転職活動が難しい
  • 転職ではなく異動だけで問題が解決しそう
  • 消防を辞めれば民間企業はすべて楽だと思っている
  • 紹介された求人へ条件を見ずに応募するつもり
  • 退職を伝えることだけが目的になっている

転職エージェントへ登録しても、紹介された求人へ応募する義務はありません。

最初に担当者へ、次のように伝えてください。

「現在は情報収集段階です。
消防士を辞めることはまだ決めていません。
希望地域、最低年収、勤務時間に合う求人があるか確認したいです。」

これだけでも、無理に話を進められる可能性を下げられます。

何も見ずに「消防士を続けるしかない」と考えるより、外の条件を確認してから残る方が納得できます。

転職を決める前に求人の選択肢を確認する

※転職支援サービスは無料で利用できます。紹介される求人や支援の可否は、年齢、地域、経歴、希望条件等によって異なります。

転職エージェントの選び方は、次の記事でも比較しています。

消防士におすすめの転職エージェント比較

自分で退職を伝えられない状態なら、転職活動より安全確保を優先する

30代消防士の全員が、在職中に余裕を持って転職活動できるわけではありません。

出勤を考えるだけで眠れない。
食事が取れない。
動悸や吐き気が出る。
上司と話すことを想像するだけで体調が悪くなる。

この状態なら、通常の転職活動より、休養や医療機関、相談先の確保を優先してください。

転職エージェントは、求人を探すためのサービスです。

心身の治療や、法的な交渉を行うサービスではありません。

自分で勤務先と連絡することが難しい場合は、消防士が退職代行を使う際の注意点を確認してください。

消防士は地方公務員のため、一般会社員と同じ基準で退職代行を選ばない方が安全です。

消防士が退職代行を使う前に知るべきこと

30代消防士の転職でよくある質問

35歳を過ぎたら転職できませんか

35歳を過ぎたから、一律に転職できなくなるわけではありません。

ただし、未経験であることを前提に採用される20代とは違い、これまでの経験をどう活かせるかを説明する必要性は高まります。

30代後半では、応募先を無制限に広げるより、消防士経験と接点がある仕事から確認する方が現実的です。

消防設備士の資格を取ってから転職すべきですか

消防設備業界を希望するなら、消防設備士資格は候補になります。

ただし、先に資格を取るのではなく、希望地域の求人がどの資格を求めているか確認してください。

会社によっては、入社後の資格取得支援がある場合もあります。

年収は下がりますか

未経験業界へ移る場合や地方の消防士の場合、入社直後の年収が下がる可能性は高いです。

一方で、業界、職種、保有資格、地域、役職経験によって条件は変わります。

月給だけでなく、賞与、手当、残業、年間休日、退職金を含めて比較してください。

消防士の勤務先に転職活動が知られませんか

通常、転職エージェントへ登録したからといって、勤務先へ自動的に通知されることはもちろんありません。

ただし勤務先のパソコンは使用しないでください。

なにより大切なのは誰にも言わないことです。

転職エージェントから電話が何度も来ませんか

登録後は、連絡は入ることはあります。

連絡方法や時間帯に希望がある場合は、最初にメール中心、勤務日の電話は避けてほしいなど、具体的に伝えてください。

家族に反対されたら転職を諦めるべきですか

いきなり説得しようとしないでください。

家族が不安なのは、退職後の生活が見えないからです。

求人、最低年収、勤務地、休日、転勤、生活資金を整理した後に話す方が、理解は得やすいです。

転職先が決まる前に上司へ伝えるべきですか

退職時期を確定する前に、転職先の条件を確認した方が安全です。

ただし、心身の状態、任用関係、所属の手続き等によって状況は変わります。

無理に長く働き続ける必要はありませんが、焦りだけで退職日を決めないようにしてください。

まとめ:30代だから遅いのではない。比較しないまま時間を過ごすことが問題

30代消防士の転職は、簡単ではありません。

年収、家族、住宅ローン、勤務地、これまでの立場。

20代より考えることは増えます。

しかし、30代だから消防の外へ出られないわけではありません。

これまで積み上げた経験があります。

  • 災害現場での判断
  • チームでの役割遂行
  • 後輩指導
  • 資機材や設備の管理
  • 火災予防とリスク評価
  • 市民や関係機関への説明
  • 緊急時の調整

問題は、経験がないことではありません。

消防の言葉のままでは、民間企業に価値が伝わらないことです。

まだ退職を決める必要はありません。

今日行うのは、次の3つで十分です。

  1. 家庭を維持する最低年収を計算する
  2. 消防士として身につけた経験を3つ書き出す
  3. 希望地域で応募できる求人を確認する

求人を確認した結果、消防士を続ける方がよいと判断しても構いません。

外の条件を確認したうえで残ることと、外を知らないまま諦めて残ることは違います。

退職届を書くのは、比較した後です。

求人を見ることは、今日からできます。

30代の消防士経験で選べる求人を確認する

※リクルートエージェントへ移動します。求人内容、紹介の可否、条件は利用者の経歴や希望によって異なります。


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参考資料

  • 総務省消防庁「令和6年版 消防白書」
  • 厚生労働省「令和6年雇用動向調査結果の概況」
  • リクルートエージェント公式サイト
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