消防士は勝ち組なのか?
休みも多いし、世間のイメージもいい
ほんとにそうなのでしょうか?
今回はそんな疑問を持つ方に答えていきます。
この記事を読んで分かること
- 消防士は勝ち組なのか負け組なのか?
- 消防士が勝ち組だと思われる理由
この記事を読むことで消防士がどっち側にいるのかリアルに知ることができます。
結論
消防士は今や勝ち組ではありません…
とは言え勝ち組になることもできます。
では、解説していきます。
勝ち組ではなくなってきている理由
かなり前は圧倒的勝ち組だったと言えます。
休みは多く、評判も良く、給料も歳とともに必ず上がっていました。
しかし、現在は
- 給料が減ってきている
- 努力が報われない
- 事務処理やクレームが増大
- 老後不安
とデメリットが増えてきています。
給料が減ってきている
消防は民間の給料より高いと叩かれ、給料が下がります。
そして、下がると上がるのは時間がかかります。
コロナ禍で給料が下がり、さらに物価も上昇しており、
今の給料ははっきり言って少ないのが現状です。
共働きであれば、困ることはないでしょうが、
決して贅沢ができるような給料とは言えません。
副業ができないから、収入を給料以外で増やせるものが限られています。
努力が報われない
給料を上げるために努力したところで、成果が給料に反映されることは全くありません。
- 仕事を誰よりもしている
- 寝る間を惜しんで、訓練をしている
- 新しい戦術を常に取り入れている
やりがいや正義感で消防士になった人は、本当に努力します。
しかし、よほど強い精神力がないと必ず折れます。
給料に反映されないだけでなく、きちんとしているのにも関わらず、何もしてない人に否定される、認められないなんてことは山ほどあります。
努力して、結果も残して、成果に反映しないなんて民間ではあり得ないことでしょう。
報われないどころか、うっとうしいと思われることさえあります。
もはやなんのために、頑張ってるのか分からなくなることも少なくありません。
事務処理やクレームが増大
私が消防士になった時は、それほど事務処理は多くありませんでした。
しかし、年数を重ねるごとに、ミスを防ぐために、何人ものチェックや、よく分からない手続きがどんどん増えて、訓練時間すら犠牲にしています。
DX化など、全く行われず、新しく導入されるシステムも使いにくく、
そもそも老害は理解しようともしません。
クレームもどんどんひどくなっています。
ニュースでも報道されたりもしていますが、コンビニで飲み物も買えない、スーパーで買い物をしていると通報されたりといったこともあります。
それは災害現場や救急現場でもエスカレートしている傾向があり、クレームを通り越した暴言を吐かれることもあります。
市民のためにと思っていても、どんどん報われなくなってきています。
救急車がうるさい、邪魔だなんてクレームもすごく増えています。
老後不安
- 退職金の減額
- 現場活動の高齢化
- 管理職の高齢化
10年ぐらい前までの公務員の退職金ははっきり言って多かったです。
しかし、それも今となっては昔の話。
公務員の退職金は年々減少しています。
そして、高齢になっても過酷な現場に行き続けなければなりません。
私は現在40歳で、今でも救急車に頻繁に乗車しており、寝れない夜も少なくありません。
さらに年上の人も救急車に乗って出動しているのが現状です。
管理職に上がれる年齢が決まっており、そこに至るまでに年数がかかるため、そもそも出世しようとしない人も多く、どんどん現場も管理職も高齢化が進んでいます。
睡眠時間を削って働くことは命を削っていることと等しく、老後は不安と言わざる得ません。
変わらないヤバい3要素
だんだん悪くなったこともありますが、それ以上にずっと変わらないヤバい要素があります。
- 閉鎖的な組織環境
- 減らないパワハラ
- 働かない老害
上記の要素は、消防士になってからも一向に変わる気配がありません。
「消防の常識は世間の非常識」こんな言葉を平気で吐く人間が今だにかなりいます。
仕事しない人のために、食事を作り、事務処理を行い、風呂をためる。
ここまでしているにも、関わらず、訓練では平気で度を超えた指導をしてきます。
現場は命がかかっているから、優しくだけではいけないのはあります。
だからといって、人権を無視するような暴言や、まして暴力が認められるわけがありません。
こればっかりは、何年たっても変わらない闇の部分とも言えます。
勝ち組ではないのか?
ネガティブな面を伝えてきましたが、まだまだ勝ち組要素も残っています。
- 給料は安定
- ローンが組みやすい
- 休みが多い
- 仕事が楽
上記はまだまだ勝ち組要素として残っていて、これをどういかしていくかが大事です。
給料は安定
減っているものの、コロナ禍でも安定した給料は約束されており、よほどの不祥事を起こさない限り、首になって給料がゼロになる心配はありません。
退職金にあっても、必ず支給されるのでゼロで困り果てると言ったこともありません。
給料が安定していると家族は安心できるので、家族のためにはかなり大きな勝ち組要素です。
ローンが組みやすい
ローンの組みやすさは、今も全く変わりません。
なんなく審査は通るし、金利の優遇もあります。
20代でも住宅ローンで平気で3000万以上借りることもでき、地方であればほとんどの消防士がマイホームを建てることができます。
最近ではローンの組みやすさを武器に不動産投資をしている消防士も増えています。
休みが多い
24時間勤務で当務は忙しくなってるものの、休みは変わらず多くあります。
1ヶ月で仕事に行くのは10日〜11日で、20日ほどが休みです。
平日に休みも取りやすく、最近では希望も通りやすいので旅行などの予定もたてやすくなっています。
休みが多いことでできることはたくさんあります。
休みを無駄に過ごすも、有意義に過ごすもあなた次第です。
仕事が楽
救急はかなり大変で、日々変化していて大変です。
しかし、警防隊員は違います。
出動があれば、大変ですが火災でなければ、事後処理もその日に終わります。
そして、毎日毎日出動があるわけではありません。
また訓練は年数が経てばしなくなりますし、本部にもよりますが、ほとんど何年も消火技術に関しては変化がありません。
仕事が楽を通り越して、何もしない職員はたくさんいます。
消防士を勝ち組にしていくには?
賢くメリットを活かしながら働く
これが何より大切です。
消防士として努力しても、消防の世界でしか活かせられません。
数年した時に気付くのです。
転職しようにもスキルがないと…
仕事自体は年数を重ねればそつなくこなされるようになるので、他のスキルを磨くことがなにより大切です。
適度に働き給料をもらっていく
- テキパキ仕事をこなす消防士
- マイペースに仕事をする消防士
- 全く働かず、ダラダラしている消防士
あなたがどう働いても給料は一緒です。
市民のために日々努力し、災害や救急の知識を身につけるために100%頑張ることは素晴らしいです。
しかし、それだけ仕事に力を入れていると他のスキルを身につける余裕はありません。
頑張るのも構いませんが、他に使う力は残しておきましょう。
ただし、全く働かない勝ち組になるのはオススメしません。
きつい人に目をつけられるとかなり働きにくくもなります。
何もしていない人がたくさんいるから、適度に働くだけで仕事ができる人と思われます。
その方がストレスは少ないです。
そしてこっそり他のスキルアップに時間を使いましょう。
老害に目をつけられると、面倒ごとが増えるので適度に仕事をするが大切です。
スキルや資格を身につける
- 消防の仕事以外にあなたがやりたいことはありますか?
- 身につけてみたい資格やスキルはありますか?
あるならぜひそれをやってみましょう。
もし、適正や向いてることが分からない場合はこういうのもあります。
\ 今すぐチェック /
消防士をしていれば、生活に困ることはありません。
休みも多くあります。
これは活かさずにいるわけにはいかないでしょう。
メリットを活かしながら、やりたいことをやるのが賢いやり方と言えるでしょう。
仕事もしつつ、資格やスキルを身につけていきましょう。
消防士を辞める気がない場合、趣味にしっかり時間を取ることも勝ち組の一つです。
消防士の中には仕事で鍛えるのを利用して、ボディビルの大会に出たり、サーフィンを楽しんでる人もたくさんいます。
転職・独立のタイミングを考える
- 消防士として市民のために一生を費やすのか?
- 民間企業で自分を正当に評価してもらうか?
- 独立してチャレンジしてみるか?
あなたがどの選択をしても自分が悔いが残らなければそれが一番です。
私自身は家族もいることから、独立し、自由に生活することを選びました。
まだ若いならまだ民間で自分を試してみるのもいいでしょう。
消防士のメリットを活かしながら、新しいに何かを探すのもいいでしょう。
少なくとも何も考えずに過ごしている消防士よりあなたは勝ち組です。
\ 転職を考えたら /
まとめ
はっきり言って勝ち組ではなく、状況はどんどん悪化してきている。
ただし、勝ち組要素は残っているので、自分自身で勝ち組に変えることは可能である。
給料で生活できるなら甘い蜜を吸いながら、危険人物を避けながらのんびりすることも可能です。
もっと自分を試したい、正当に評価をされたいなら、真剣に将来を見据えて行動しましょう。
周りのだらだら勝ち組消防士に染められることなく自分の人生を見つめてください。
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