【消防士辞めたい理由トップ5】共感できる悩みありますか?

消防の仕事が辛い
みんなは悩みとかないのだろうか?

消防士という職業は、社会にとって非常に重要な役割を果たしますが、現実には多くの厳しい側面があることも事実です。

この記事では、消防士が「辞めたい」と考える代表的な5つの理由について、詳しく解説しています。

これを読むことで、今の悩みに共感し、自分だけではないと感じられるかもしれません。

そして、悩みを共有しつつ、自分の気持ちと向き合うヒントを見つけていただければ幸いです。

この記事を読むメリット
  • 消防士としての悩みに共感し、心の重荷を少しでも軽くするきっかけになります。
  • 辞めたいと思う理由の背景を理解することで、次のステップを考える助けとなります。
  • 自分一人だけが悩んでいるわけではないと感じられ、安心感を得られます。

多くの消防士が悩みを持っています。一つの理由ではなくいくつもの理由が重なり合っている場合もありますが、同様の悩みを持ってる人はあなただけではありません。この悩みを知ってあなたが最適な行動を取れる助けになってほしいと思います。

目次

体力的な負担が大きすぎる

消防士として働く上で、体力的な負担は避けられない課題の一つです。

毎日危険と隣り合わせの職務をこなす中で、常に高い体力を維持しなければなりません。

しかし、夜勤や過酷な訓練による疲労の蓄積が、心身の限界を超えることがあります。

ここでは、消防士が辞めたいと感じる大きな理由のひとつである体力的な負担について詳しく見ていきます。

過酷なシフトと睡眠不足の影響

消防士の職務は24時間体制で行われており、夜勤や24時間シフトが日常的です。

そのため、慢性的な睡眠不足に陥ることが多く、体力的な疲労が積み重なります。

近年は若手職員の退職が多く、中堅になっても夜勤にかなり入ることが増えて、体力的に限界を感じている職員が増えています。

  • 過酷なシフトにより睡眠が十分に取れない
  • 慢性的な疲労による健康リスクの増大
  • 回復する時間がなく、次第に仕事に対する意欲を失う

若い頃は体力で乗り切れていたかもしれませんが、年齢とともに睡眠不足の影響は大きくなります。体調不良者が増えているのも睡眠不足の影響は少なくありません。

訓練の過酷さと年齢の壁

消防士には日常的に高い体力が求められます。

火災現場や救助活動での作業は非常に体力を要し、それを維持するために日々の訓練が欠かせません。

勤務先によって訓練にかなりの差があります。
何もしないところから一気に過酷な訓練をするようなこともあり、日々の体力の維持はどんどん過酷になってきます。

年齢による体力の衰えは自然なことですが、消防士という職業ではそれが仕事の継続を難しくする大きな要因となります。

家族ができ、なかなか体力維持が難しいようなこともあり、それが退職の決断になるケースもあります。

給与と待遇が不満に感じる

消防士という職業は、命を懸けて人々を守る非常に尊い仕事ですが、その対価である給与や待遇に不満を感じることが少なくありません。

多くの消防士が、自分たちが負っているリスクと得られる報酬のバランスに疑問を感じることから、仕事を続けることに対して迷いが生まれます。

ここでは、消防士が感じている給与や待遇に対する不満について掘り下げていきます。

リスクに見合わない給与

消防士は、火災や災害現場において自身の命を懸けて人命救助や消火活動を行います。

しかし、そのリスクに対する給与が十分ではないと感じる方が多くいます。

さらに最近では、命のリスクだけでなく、クレームを受けるリスクも増えており、活動に対する不安を強く感じるようになっています。

  • 命の危険を伴う仕事に対して、十分な報酬が得られない
  • クレームに対する対応の不満
  • 拘束時間に対する対価が少ない

命のリスクだけでなくクレームのリスクが増えたことで対価が不十分ではないと感じることが増えました。対応が良ければまだいいのかも知れませんが、組織が守ってくれないことは大きな悩みになっています。

仕事のやりがいで給与を気にせず働けてた時代から変化が起きていますが、それに対して給与が追いついているとは決して言えません。

この不満が蓄積することで、退職を考える人が増えてきています。

人手不足

消防士は通常の休みを取ることはできますが、年次有給休暇(年休)を計画的に取るのは非常に難しいのが現実です。

特に近年、退職者が増加しているため、現場では人手不足が深刻化しています。

この影響で、年休どころか休み自体も取得することが難しく、上司も有効的な対策を諦めており、職員に絶望感を与えています。

  • 退職者増加により人手不足が加速
  • 年休が取りづらく、心身のリフレッシュができない
  • 家族との時間を確保することが難しく、ストレスが増大

年次有給休暇もですが、忌引きや結婚の休みも仕事の強制が増えてきています。強制はできないと言いながら、半ば強制にしているのが現実です。

適切な休みが取れないことは大きな不満になります。

まして忌引き等まで取れないというのは今の時代には完全にあっておらず、組織への信頼を著しく低下させています。

職場の人間関係の問題

消防士という職業では、チームとして働くことが求められるため、職場での人間関係がとても重要です。

しかし、実際では上下関係の厳しさや、指導方法に対する不満、さらに24時間勤務の共同作業の煩わしさが積み重なることで、精神的な負担となることが少なくありません。

また、職場での共感やサポートが欠如していると感じることで、組織を信頼できなくなり、仕事への意欲が低下するケースもあります。

ここでは、消防士が職場の人間関係に関して抱く主な問題について深掘りしていきます。

上下関係や指導方法に対する不満

消防士の職場では、厳格な上下関係が存在しており、特に上司からの指導方法が厳しすぎると感じることがよくあります。

上下関係が厳しいと、自分の意見を言いにくくなり、職場内での圧力が精神的な負担となります。

これにより、次第に仕事へのやりがいや意欲を失い、退職を考えるようになるのです。

  • 厳しい上下関係が精神的な負担を増大させる
  • 指導方法が一方的で、改善の余地がない
  • 自由に意見を言える雰囲気がなく、ストレスが溜まる

命のかかる現場活動で厳しさは必要です。しかし指導力がないために、精神論の上に、意見も言えない、改善できないでは能力も高まることはありません。厳しいだけで自分の能力が上がっていないのは大きくやりがいを失います。

共感やサポートの欠如

消防士の現場で働くためには、職場内での共感やサポートが非常に重要です。

しかし、お互いを支え合う意識が欠けていると感じることがあります。

同僚からの共感やサポートが不足していると、やりがいを感じず、精神的な負担がさらに増大します。

その結果、消防士を続けることが苦痛となり、退職を考える方もいます。

  • 職場での共感や理解が不足し、孤立感が強まる
  • お互いに支え合う文化がないことで、精神的負担が増える
  • 共感やサポートがない環境で、次第に仕事への意欲を失う

消防・救急・救助と溝がどんどん深まっています。特に救急隊の激務を他の隊が理解しておらず不満が溜まることが多くあります。
また、上司のクレームに対して、活動上不備がなかったとしてもこちらに改善点を指摘されることがほとんどでどんどん活動が難しくストレスを与えらえる状況になっています。

将来への不安

消防士という仕事には非常に高い専門性が求められますが、その一方で、将来のキャリアについて不安を抱く方が少なくありません。

特に、他の業界に転職しようと考えたとき、消防士で培ったスキルがどの程度通用するのか不安になったり、今より良い環境になるのかと不安になることが多いです。

これにより、消防のスキルを磨く意味が不透明になり、早めに転職して、違うスキルを身につけた方が結果として将来的に良いのではないかと早期に退職を考える理由になるケースが増えています。

ここでは、消防士が感じる将来への不安について深掘りしていきます

キャリアチェンジの難しさ

消防士として培ったスキルは非常に特化されています。

そのため、いざ他の職業に転職しようと考えたときに、自分が持つスキルがどれほど役に立つのか、明確に理解できないことが多く、不安を感じます。

また、年齢を重ねるごとにキャリアチェンジのハードルが高くなると感じ、消防にしがみつくという結果になります。

  • 消防士としてのスキルが他業種で通用するか不明
  • キャリアチェンジのハードルが高く、転職活動に不安を抱える
  • 年齢を重ねることで選択肢が狭まる感覚に悩む

私は40歳で仕事を辞めましたが、知らないことの多さに驚きました。
消防のスキルは非常に限定的です。組織に染まっているとそれに気づくことはありません。辞めたいと思うならスキルを身につけることは必須です。

消防士のスキルの限界を感じる瞬間

消防士としてのスキルは、火災や災害対応といった非常に専門的な場面で発揮されます。

そのため、他の仕事に応用は非常に難しい点が多く、公務員が安泰と感じてない若手世代には大きな不安を感じさせています。

副業が禁止されていることで、あくまで趣味の範囲のスキルアップになってしまいがちなのも不安に拍車をかけている状況です。

  • 消防士の経験が他分野で活かせるかに疑問を感じる
  • 専門性が高すぎるために汎用的なスキルに乏しいと感じる
  • 将来の仕事の選択肢が限られている感覚に苦しむ

マインド面では根性があるなどの点でいい点はありますが、スキルに関しては非常に難しいです。公務員になれば安泰の時代の名残が残ってはいますが、今の若い職員には変化のない職場に不安を感じる人は増えています。

家族との時間が取れない

消防士という職業は、昼夜を問わず緊急対応が求められるため、家族との時間を確保することが非常に難しい側面があります。

夜勤や緊急出動が続くと、家族との生活リズムが合わず、次第に家族との関係に亀裂が生じることもあります。

ここでは、家族との時間が取れないことが、消防士が退職を考える大きな理由となる背景について解説します。

家族との生活のすれ違い

消防士の仕事では、夜勤や24時間シフトが頻繁にあり、さらに緊急対応による突発的な勤務も多くなります。

そのため、家族と過ごす時間が大幅に減少し、家庭内でのすれ違いが増えることが問題となります。

共働きが主流の現在では、疲れて帰って家事がスタートする感じになり、心が休まりません。

逆に疲れて帰って、何もしないようでは、家族の溝が深くなると家庭の過ごし方が非常に難しくなっています。

  • 夜勤や緊急対応で生活リズムが合わない
  • 家族との大切なイベントに参加できない
  • 家族の理解が得られず、疲れが取れなくなる

退職者が増え、休みが取りにくくなったこともあり、この問題は以前より大きな問題になっています。疲れて帰る日が増え、一緒に過ごす時間が短くなってしまって、自分も寂しいし、子供達にも寂しい思いをさせたなと感じています。

家庭生活への負担とストレス

消防士が勤務している間、家庭のことは全て家族に任されることが多くなります。

このため、家庭生活における負担が家族に大きくのしかかります。

その反面、休みの日はずっと家庭のことを任されるケースもあります。

家庭のことを任されるケースは、家庭が崩壊することはありませんが、勤務中に明らかに疲れた状態で勤務になります。

逆に休みなんだと何もしない場合は家庭が崩壊するケースが多いです。

どちらにしろこの勤務スタイルが原因で家庭内でのストレスが高まることがあります。

特に小さな子どもがいる家庭では、家事や育児の負担が大きく、精神的にも肉体的にも厳しい状況になっています。

男も育児に積極的に参加する時代になったこともあり、仕事の日に負担をかけている分、休みで家庭のことをする人は増えてきています。
ただし、その分疲れ具合は昔の日になりません。疲れのあまりこのままでいいんだろうかと悩む職員も少なくありません。
ただ、いまだに上司の中には育児に対して昔の感覚で話をしてきて、休みが取れなくて罪悪感を感じるケースも根強くあります。

まとめ

消防士という職業は、社会の安全を守り、人々の命を救う非常にやりがいのある仕事です。

しかし、過酷な体力的負担、給与や待遇の不満、家族との時間の不足、職場の人間関係、そして将来への不安といった問題が、仕事を続ける上で大きな負担となっています。

これらの「辞めたい理由トップ5」は、多くの消防士の悩みを反映したものであり、それぞれが退職を考える要因となりうるものです。

この記事を通じて、同じ悩みを抱える方が「自分だけではない」と感じ、少しでも心の負担が軽くなることを願っています。

どのような選択をするにしても、あなたが納得できる決断ができることを心から願っています

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