いろんな消防の動画がYoutubeであるけど、消防士になりたいなら見た方がいいのかな?
消防士になりたい人は、消防の仕事に興味があるので、YouTubeで消防の動画を見る機会もあるでしょう。
しかし、最初にはっきり言っておきます
【見ても全く意味がありません】
本部によっては、面接で少し聞かれて、話の種にはなるかもしれませんが、消防士の仕事を知るという意味では全くもって意味がないと断言できます。
今回は多数投稿されている消防本部のYoutubeについて、説明していきます。
【かっこいいから消防士になりたい】
【人の役に立ちたいから消防士になりたい】
素晴らしい志を持って消防士になりたい人が、消防士の現実に苦しまないためにもこの記事を参考に考えてもらいたい。
なぜ見ても全く意味がないのか
各消防本部がYoutubeに投稿している動画は、仕事のほんの一握りのかっこよさだけを表現した動画だからです。
上記のグラフは、消防士だけでなく、地方公務員全体にはなりますが、志願者数がかなり減っていることがお分かりになるはずです。
志願者が減っているのに、歯止めをかけようと取り組み始めたのが、Youtubeです。
もしかしたら、動画を見て、消防士になりたい人はいるかもしれません。
しかし、これによって、何が起こっているかというと、働き始めてからのギャップで離職者が増えることになっています。
本来見直すべきところに気づいていない
消防士の志願者を増やしたいのなら、大学生や高校生になぜ選ばないのか聞いたり、現役消防士に今の現状を正直に話してもらい、参考にするのが通常でしょう。
しかし、消防ではそんなことはしません。
かっこいい動画を出せば、志願者が増えると本気で思っています。
- 給料が増えない
- 理不尽が残っている
- 副業ができない
- やりたいことができない
- 激務すぎる
現在の消防には上記のような問題が山積みになっています。
そのため、特に若手消防士の離職が止まらない状況になっています。
問題を解決しないことには、仮にYoutubeで志願者が少し増えたとしても、現役の消防士が消防士になることをすすめたいと思わない状況で大幅な志願者増は見込めないし、離職者が増える一方なのです。
一生懸命働く職員の待遇面でも改善させていこうという動きがあれば、いいのですが、本来見直す必要があるところには全く目もくれず、Youtubeに力を入れて、職員は呆れている現状です。
Youtubeに力を入れている消防本部はおすすめしない
最近の消防本部は、採用人員の確保と広報のためにYoutubeに力を入れているところが増えています。
これは、素晴らしい取り組みのように感じられるかもしれませんが、実はその裏には深刻な問題が潜んでいます。
理由は単純に、消防士の時間を奪っているからです。
ニュースでも見る機会が増えているはずですが、救急は頻繁に逼迫アラートが頻繁に発令され、十分な人員が確保できていない状況になっています。
こうした現状の中で、消防本部がYoutubeに時間や人員を投入していることも職員の不満のなっています。
- Youtubeを作る予算があるなら、人を一人でも増やしてほしい
- Youtubeを撮影している人がいるなら、救急車に乗ってほしい
- Youtubeのために、時間を取られるなら、休みたい
これが職員の本音です。
Youtubeは有益な情報発信の手段であり、広報活動にも一役買っています。
しかし、そのためには余裕が必要であり、消防士が本来の業務から時間を奪われるのは好ましくありません。
かっこいい動画を撮ってる、力を入れている本部ほど、志願者が少なく、しかも、給料や待遇面でカバーできないからやりがいをエサにしてるのです。
基本給もですが、特になりたい人は気にしてほしいのが、特殊手当や時間外手当です。
消防士になるまで、分かりにくくて調べてる人はほとんどいませんが、本部によってかなりの違いがあります。
知り合いがいるなら、聞いてみておくことをオススメします。
今後の消防本部の動向
公務員は景気が悪くなると、志願者が増えます。
そのため、令和2年度は、10年ぶりに受験者数が増えています。(前述のグラフを見てください)
しかし、増えたことを働き方改革が進んだと勘違いしています。
そのため、今後様々な面での問題は、改善される可能性が低いと考えられます。
給料に関しては、物価高の影響もあるので、多少は上がるでしょう。
ただ、それ以外の勤務に対する職員の不満に関しては改善されない。
定年退職も伸びてくる中で、あなたは最後まで、火災現場に行けるでしょうか?
志願者は増えても、辞める人も増えるので、教師で人手不足が問題になっていますが、消防士も近いうちにそうなっていくでしょう。
既に理想と現実とのギャップに苦しんでるなら転職を考えよう
Youtubeを見て、消防学校での生活を終え、いざ思い描く消防士としてやっていこう。
しかし、働いてみると思い描く自分とは全く違う生活になっている人もいるでしょう。
ギャップに苦しみ、人間関係に苦しみ、このまま消防士を続けますか?
消防士の現状は、沈まない泥舟です。
生活はできるけど、豊かな生活を過ごせるわけではなく、節約生活をしながら、欲しいものをたまに買えるぐらいです。
結婚しても、妻に働いてもらわないと、子どもに習い事をさせたり、好きなことをさせるにはかなり苦しいです。
そして、消防士からの転職は年数が経てば経つほど難しくなります。
もし、あなたが、悩んでいるなら、早めに転職することをオススメします。
私自身、辞めたことへの後悔はありませんが、もっと早くに辞めておけばよかったという後悔はあります。
\ 転職を考えたらまず登録/
まとめ
かっこいいから消防士になりたい、そんなあなたの思いを、各本部がYoutubeに力を入れて、さらに強くする動画を投稿しています。
それを見ることで、合格に向けて、モチベーションが上がり、こんな消防士になるぞと熱い気持ちになる人もいるでしょう。
その気持ちを働き出してからも、持ち続けることができれば、幸せなことでしょう。
まして、まだ社会人として仕事をしたことがなければ、今回の記事はモチベーションを下げるだけの記事に感じるかもしれません。
しかし、現実として、消防士を辞める人はかなり増えています。
かっこいい一部分だけを見て、消防士になるのではなく、仕事として、ずっとやっていけるのか今一度見直して、その上で消防士を目指してください。
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