消防士になりたいんだけど、自分は消防士に向いているのかな?
消防のイメージで一般で一番言われるのは仕事がキツく体力が入りそうというのがよく言われます。
しかし、まず最初に言っておきますが、
体力はそれほど向いてる向いていないには関係ない
もちろん最低限の体力は必要ですが、私自身最初は懸垂が一回もできないような人でしたし、最近では体力がない人の方が増えているようにも感じています。
今回は体力面ではなくリアルに消防士としてうまくやっていける人はどんな人か消防士目線でお伝えしていきたいと思います。
この記事を読んで分かること
- 消防士に向いている人
この記事を読んで欲しい人
- 消防士を目指している人
- 消防士に向いているか知りたい人
- 消防士に内定している人
この記事を読むことでどんな人が消防士としてうまくやっていけるかを知ることができます。
最初に伝えたいこと
私は消防士として体力があるかと言われてるとあまりある方ではありません。
体育会系でもありません。
でも消防士として、うまくやっています。
はっきり言っておきますが、
正直体力はなくてもなんとかなる!
なので、体力がないから消防士としてやっていけないと思う必要はありません。
入ってすぐの消防学校においては体力がいりますが、その半年を耐えれば後はなんとかなります。
今回お伝えする5選は、綺麗事ではなく消防独特な勤務体系や勤務状況でうまくやっている人の特徴になります。
消防士としてうまくやっていける向いている人の特徴5選
- 団体行動が好き
- 精神的に強く、人のことがあまり気にならない
- 上の人を立てることができる
- 頼ることに抵抗がない
- どこでもいつでも寝れる
これらが当てはまらない人は正直若い時はかなり仕事で苦労します。
今はだいぶまともな人が増えましたが、仕事や勤務の特性なのか独特な考え方をしてる人、正直かなり多いです。
民間企業から消防士になった私には理解できないようなことがたくさんありました。
運よく若手の頃に勤務先のメンバーに恵まれて、そこまでの問題はありませんでしたが、
「とにかくクセが強い」
ってことを知っておいてください。
1・団体行動が好き
消防士に仕事は基本的に24時間他人と行動を共にします。
1人で過ごす時間はほとんどないと思っておいてください。
しかもほとんど建物から出るようなこともできません。
現場活動や訓練はもちろん、食事や寝る時も1人になることはありません。
家族より長い時間を一緒に過ごしていると言っても言い過ぎではありません。
「1人の時間が大切」なんて人は消防士には向いていません。
大勢でいることが好きで、団体で何かをするのが好きな人じゃないと苦痛に感じます。
また、休みの日も飲み会だとか、ゴルフ等々に駆り出されることもあります。
本部によっては、農業を手伝わされたりと言うことも…
これだけ勤務でも一緒にいるのに、まだ一緒にいないといけないということも少なくありません。
1人は寂しい、常に誰かといたいという人は消防士はかなり向いています。
2・精神的に強く、人のことが気にならない
消防の現場活動は、ここでは書けないような悲惨な現場もあれば、かなり汚れていたり、グロい現場もあります。
また、上司からの理不尽な要求、意味の分からない叱責、パワハラと悩みだすと深い沼にハマってしまうようなこともかなりあります。
精神的に強くなければ、潰れてしまい、うつ病になってしまうようなことも…
民間企業と違い、対外的にクレームはあるけど、少ない職業なので、精神的に病むなんてことないと思っていましたが、民間企業に比べてうつ病になってる人が多くて驚きました。
正義感が強く、人の気持ちをすごく理解できなければいけないと消防士としてはよくないと思うかもしれませんが、それは自分の首を締めることになります。
一緒に生活する上で、他人の生活の細かいところが気になるようだと、かなりのストレスに感じます。
正義感が強く、人に優しいのは素晴らしいし、現場活動では必要です。
ただ、普段の勤務の時とは、線引きをしておかないと仕事をふられることも増え、結果として素晴らしい心もズタボロになってしまいます。
精神的に強く、おおらかな人ほど消防士という仕事は向いていると言えるでしょう。
3・上司をたてることができる
消防の仕事には無駄だったり、矛盾しているような上司からの指示すごくあります。
でも、これを気にしていても、結局上司命令でやらされるので意味がありません。
ベテラン消防士は過去の栄光が大好きです。
なので意味のない非効率なことも自分の頃にしてたと誇らしげに言ってきます。
そしてたてて欲しいのです。
「すごいですねー。」
って言ってもらいたいのです。
消防において、上司に好かれるのは、褒めることができ、何度でも同じ話を聞くことができることが大切です。
言われた通りに、上司にとって楽になる行動ができるこれこそが消防において好かれる特徴です。
私はかなり意見する人間で何度も大したことでもないのに
「独断で決めるな」と言われてきました。
まともなことを言っていれば、まともな人には理解してもらえるようになります。しかし、そうなるまでにはかなりに時間がかかります。
意見を言えることより、上司を立てて好かれるまで、我慢してから意見を言える人が消防士に向いていると言えるでしょう。
4・頼ることに抵抗がない
新人の頃は特に質問したり、仕事を聞きにいきましょう。
消防士に多くは、体育会系で親分肌の人が多く、頼られるのが好きです。
「自分で考える力」はすごく大切ですが、消防においては、聞かれて答えられるだけの知識と考えがあれば十分です。
後は頼ることが大事です。
そして、頼って聞いたことを誰かに気づいてもらえる場所で訓練したり、勉強しましょう。
隠れて努力でできるようになればいいのですが、実際訓練ではより難しくされるのでできないことが多く、認められません。
そのため、努力してる姿は見せた方が絶対にいいです。
正直、しっかり教えられる知識がある消防士はかなり少ないです。
人を見極めましょうと言いたいですが、それは勤務先の運によります。
なので、どんな人でも頼って味方にすることの方が大切です。
いつか本当に知識があり、導いてくれる人にも出会います。
消防のほんとの意味での基礎はその人との短い勤務でしっかり学んでください。
しっかり人に頼って、味方にできる人こそ消防士に向いています。
5・どこでも、いつでも寝ることができる
他の職業では考えれられない消防独特のものがこの睡眠に関することです。
消防士として働くと睡眠不足は日常茶飯事です。
夜中でも指令はかかり、熟睡から現場に即座に行かなければなりません。
寝れる時にはすぐ寝れることが非常に大事になります。
寝つきが悪く、寝不足で現場活動や、消防車の運転をする。
単純に考えて危ないですよね。
睡眠がストレスになって、睡眠障害や不眠症になる人もいたりします。
また消防署では本部によりますが、基本的に人が近くにいる状態で寝なければいけません。
いびきや歯軋りをする人もいます。
それで寝れないでは、疲れが溜まってしまう一方です。
さらには、災害派遣された時は野営したりして、寝袋で寝ることもあります。
どこでも、いつでも寝れる能力はうまくやっていくには大切な要素です。
最後に
消防士としてうまくやっていける人の特徴5選を説明しました。
はっきり言って、民間企業では考えられないような特徴が多い。
でもこれが消防です。
それだけ、勤務に仕事に独特なのです。
ただ、今この特徴がなくても心配はありません。
だんだんうまくやれるようになってきますし、年数とともにそこまで気にしなくてもよくなるからです。
思ったより、難しい環境だと思われたかもしれませんが、これを知って職場でうまくやっていってください。
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