消防士になれて嬉しいけど、嫌われないようにするにはどうしたらいいんだろう?
今回はこんな悩みをお持ちの方に答えていきます。
この記事を読んで分かること
- 消防の仕事で嫌われる行動
- 嫌われないための対処法
- 嫌われてもしなくていいこと
この記事を読むことで嫌われる消防士のリアルについて知ることができます。
結論
「自分勝手」
これが一番消防士で簡単に嫌われます。
では、具体的に説明していきます。
消防で自分勝手と思われる行動
自分勝手なことが嫌われると言っても具体的にどんなことが自分勝手と思われるのか分かりにくいかもしれません。
実際、消防の自分勝手な行動は他の民間では考えられないことも多数あり、特に転職組の人は戸惑うことも少なくありません。
また、これが消防に見切りをつけて辞められる理由であることもあります。
嫌われる4大行動
- 早く寝る・早く帰る
- 先輩・上司に片付けをさせる
- 自分の仕事しかしない
- 訓練を断る
順番に説明していきます。
消防士で嫌われる行動1【早く寝る・早く帰る】
消防士の仕事は24時間勤務で寝食を共にします。
なので寝るのも上司と一緒です。
勤務時間は本部によって違うものの、22時・23時ぐらいからが仮眠時間になります。
そのため、この時間になれば寝てもいいのです。
しかし、なぜか寝ない職員がたくさんいます。
そして早く寝るとちくちく「もう寝るのか?」といったようなことを言われます。
仮眠時間なのに早く寝ることをよしとせず、そこから訓練や教養をする人が好かれるのです。
逆に早く寝るばかりしているとあいつは仕事をしないやつと嫌われます。
早く帰るも同様です。
残って仕事している方が仕事をしてる人だと思われ、早く帰れば仕事しないやつだと思われ嫌われていきます。
早く寝てはいけないほど、消防独特でおかしなことはありません。
早く寝るように言ってくれる人も増えてはきていますが、まだ効率よく仕事をこなして休む人より、やってる雰囲気を出す仕事が遅い人の方がいいという空気が蔓延しています。
対策方法
はっきり言っておきますが、この行為で嫌われるなら嫌われても構いません。
あなたのプライベートを無駄にすることになります。
しかし、そうはいっても嫌われて働きにくくなるのは嫌ですよね。
そんな人はなるべく気づかれないようにこっそり仮眠室に行きましょう。
仮眠室は真っ暗なのでわざわざ誰が寝てるかまで調べるような人はいません。
もし、調べるような人がいたら、今後を検討しましょう。
消防士で嫌われる行動2【先輩・上司に片付けをさせる】
消防の仕事では火災現場に行くと、ホースや資機材の片付け・消防車の整備があります。
救急現場でも同様に使った資機材の補充等があります。
自分が使っていないからといって、片付けをしないと嫌われます。
これは業務でもあるので、必ずしっかりやりましょう。
また食事や布団の片付け・洗濯物などもその人が出動していた場合は片付けをしてください。
出動しなくても仕事はあるので理不尽だと感じるかもしれませんが、事務処理より現場活動が優先される仕事の特性上、仕方がありません。
災害現場に出動した人のために動かない若手はかなり嫌われます。
助け合いの精神は消防で大切なことです。
上の人でしない人もいるのでイライラすることはありますが、基本的には自分も助けてもらっていることにもなります。
対策方法はありません。
これに関しては助け合いの仕事なのでやりましょう。
消防士で嫌われる行動3【自分の仕事しかしない】
消防士は現場活動もありますが、事務処理もかなりたくさんあります。
そしてこの事務処理ですが、誰がすると決まっていません。
そのため、若手には簡単な事務処理がたくさん回ってきます。
ここで気をつけなければいけないのが、事務処理があるからといって、他のことをしなくなることです。
頼まれた仕事をしていても、訓練があれば参加しなければいけないですし、救急隊が現場から帰って来れば、片付けの手伝いに向かわなければなりません。
さらには、雑用の仕事もやらなくてよくなるわけではありません。
自分の仕事をしていても、他にすることがあればそちらにも気をかけなければならないのです。
これをしなければ、自分の仕事をしていてサボっているわけではないのに、あいつは気が利かないと言われて嫌われてしまいます。
その上、自分の仕事は自分の仕事で早くしないと叱られて、仕事の遅いやつとなります。
対策方法
若手の自分の仕事はほとんどが上司や先輩から頼まれた仕事です。
なので、まず頼まれた時点でいつまでにしなくてはならないか、他のことより優先すべきかどうかの確認をしましょう。
大切なことは進捗度合いを早めに報告しましょう。
実際、若手にまかされる仕事は頼んできた人が能力が高い人であれば数分で終わることもあります。
早めに報告して、他の頼まれごともあることを説明すれば、仕事を引き受けてくれるでしょう。
能力が低い人が自分がしたくないからとふってきた仕事の場合も、仕事ができる人に相談しましょう。
男気がある人が多いので、相談されると喜ぶので、そのままその人がしてくれることは多いです。
それほど気にしなくても、仕事ができる人ならそつなくこなしていきます。
信頼できる先輩を早く見極めよう。
仕事をしていれば、すぐに分かります。
そして頼れる先輩との信頼関係を急いで築いてください。
消防士で嫌われる行動4【訓練を断る】
休みの日に遊びすぎて疲れて仕事行ったり、救急件数が多くて疲れていて、訓練をしたくない日もあるかもしれません。
しかし、上司や先輩が訓練をするぞと言った時は参加しなくてはいけません。
訓練は仕事です。
そして、上司・先輩はあなたが一人前に消防士になるためと訓練をしようと言っています。
これで訓練を疲れてて、やらないとなると一気に嫌われます。
嫌われると言うより、見切りをつけられます。
対策方法
訓練をしたくない日は、訓練指導者や訓練好きの先輩の近くにいかないことです。
放送や探してまで訓練をするとなった場合は諦めるしかありませんが、そこまでわざわざする人は少ないので、とにかくやり過ごす作戦をとってください。
仮に見つかったとしても、忙しそうな雰囲気を出すのも効果的です。
他にも、ちょっと体に痛みがあるのでという方法もあります。
睡眠不足は遊んでいると思われますが、筋肉痛に痛みが結構あると言うのは、筋トレ好きが多い消防では受け入れられることもあります。
訓練になったとしても、軽い訓練で終わらさせてくれることもあります。
ただし、何度も使うと信用を失い、嫌われる行為になりますし、大袈裟にすると現場に行けないと判断されてしまい、他の人に迷惑がかかるので気をつけましょう。
必ず訓練をする配属先になった場合は使えれません。
しかし、ほとんどの場合はそんなことはないので、少し隠れるだけで訓練を回避することはできます。
自分勝手と思われないためには
普段から最低限の行動はしておきましょう。
その上で、してもらったことに対してはお礼を言いましょう。
正直、めんどくさいと思う人もいるかもしれません。
しかし、これに慣れておく大きなメリットがあります。
それは、結婚した後、パートナーにこれができると夫婦円満に過ごせます。
残念な先輩たちに、こんな気遣いができるあなたが、大切なパートナーにできないことはなくなりますし、ちょっと嫌な要素が見えても、老害に比べればマシと思えます。
消防の仕事ではそれなりに気を遣えて、お礼が言えるだけで、しっかりした人と認定されます。
そうなるとメリットが大きく、多少ミスやしてないことがあってもポジティブに捉えられるようになります。
面倒でも最初はしっかりやっておくことで、その後が大きく変わります。
レッテル貼りが好きな職場です。
悪いレッテルを貼られないようにしていきましょう。
自分勝手になった方がいい場合
ここまで読んで、消防がめんどくさいところだなと思う人が多いと思いますが、その通りです。
しかし、これは入って数年の若手のうちです。
ある程度仕事ができて、年数が経てば、楽になってきます。
ただし、自分勝手になっていい場合もあります。
と言うよりならなければ、できるキャラになれば、それはそれで仕事ができるからと任せられるからです。
そして、キャパを超えた仕事をふられ、急にできない人扱いされるような人もいます。
そのために、時には自分勝手にならなければなりません。
時間が取れないほどの仕事をふられそうになった時は、しっかり断りましょう。
もうすでにいいレッテルを貼られてるなら、それで嫌われることはありません。
むしろ、安請け合いする方が危険です。
仕事ができる人という評価が180度変わるおそろしさもあります。
さらに勤務時間が曖昧な消防の仕事において、睡眠時間を削ることにもなります。
それで鬱になってしまう人もいるので、ある程度は割り切って働きましょう。
まとめ
消防士で嫌われる行為は
自分勝手な行動です。
自分勝手な行動とは
- 早く寝る・早く帰る
- 先輩・上司に片付けをさせる
- 自分の仕事しかしない
- 訓練を断る
になります。
めんどくさいと思います。
けど、ずっとではありません。
最初でいいレッテルを貼られれば、そこまでしなくてもよくなりますし、そうでなくても数年で楽になります。
そして、そもそも気にならないメンタルの持ち主なら自由に過ごせば構いません。
ただ、消防の仕事に限らず、どの仕事でも、そして人間関係でも自分勝手でいい方向には進みません。
自分軸と自分勝手を混合しないように、意識して過ごして、人間力に厚みを持たせてください。
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